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キリンレモンの濃淡

Kirinlemon011Kirinlemon012キリンビバレッジ(株)から「キリンレモン」が3月11日に発売されました。

当記事のタイトルには、濃淡と敢えて書きましたが、濃淡と言うにはかなり色合いが違っています。
今、流通しているのは右側のいわゆる黄色ベタの背景に水色文字のキャップだと思いますが、左側のキャップはほんの少しですが橙色がかっていて文字も青色に近いです。

印刷クオリティが極めて良い日本のメーカーの製作になるものとしては、濃淡が違い過ぎます。
ペットボトルキャップ時評OJさんのブログを見ても、特に言及されていません。
この違いはなんなのかよくわかりませんが、私はとりあえず色違いということで2種類としてカウントしました。

さて、皆さんの持っているキャップはどっち?

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Comments

KUMAさま こんばんわ

『キリンレモン』 の濃淡色違いキャップ、面白いですね。初めて見ました。

おっしゃる通り、日本のキャップの印刷技術は世界的に見ても非常に高い水準を維持しているはずなのに、実際にはこんなことが起こり得るのですね。

考えられることは、印刷用語でいう 「特色」 と 「毛抜き合わせ」 の問題かと思われます。KUMAさんの2007年10月2日付けブログ 「Test Sample Caps」 でも言及されていましたが、キャップの色が 「基本的に2色」 というのは、印刷した際の混色による色むらの発生を回避するためと思われます。そのため、今回のキャップでも 「毛抜き合わせ」 という高度なワザが要求されています。それは、黄色ベタの上に別の色のインクをノセた場合、あの鮮やかな 「水色」 にならないからです。

今回の 『キリンレモン』 のキャップも地色の白を除けば、刷色はやはり 「黄色」 と 「水色」 の2色となります。ただし、この色は、「キリンレモン」 の商標登録とデザイン上の制約から、色に厳密な指定があるはずです。通常、こうした色を印刷する場合、「特色 (特練色)」 指定と呼ばれる指示が出されます。

実際の印刷現場においては、印刷工である熟練の職人さんが、DIC (旧大日本インキ) や東洋インキなどのカラーチャートを用いて、インクの色を混ぜ合わせながら 「特色」 をつくります。ただし、厳密に同じ色を再現することは殆ど不可能に近いため、混色時の色と刷り上がり時点での色は、色相、彩度、明度などにおいてわずかな誤差が生じます。一般のキャップであれば、色同士が離れているため、さほど目立つことはありませんが、今回は、「毛抜き合わせ」 のため、特に目立った印象を与える結果となったのではないでしょうか。

また、今回の配色も視覚上の差異を際立たせたかも知れません。黄色と水色の配色は、色彩学では 「対照色相配色」 と呼ばれるもので、英語ではそのものズバリに 「contrast (コントラスト)」 と呼ばれています。色相環上で、基準とした色からの色相差が角度にして120度~150度の関係にある組み合わせを言います。すなわち、最も対比がはっきりした配色であることも一因といえます。

実際のKUMAさんのブログに掲載されたキャップの 「色相 (Hue)」、「彩度 (Saturation)」、「明度 (Brightness)」 をグラフィックソフト 「PhotoShop」 を使って解析してみました。数値は以下の通りです。

● 右側キャップ
 <黄色ベタ> H= 58° S= 97% B= 88%
 <水色文字> H=187° S= 45% B= 88%

● 左側キャップ
 <黄色ベタ> H= 52° S= 96% B= 89%
 <水色文字> H=196° S= 80% B= 96%

▲キャップ間の差(右-左)
 <黄色ベタ> H= 6° S= 1% B= -1%
 <水色文字> H= -9° S=-35% B= -8%

注) 色相の角度は色相環上で 「赤」 を0°としたもの

その結果、水色文字の 「彩度 (S)」 のみが他と較べて有意な誤差を示しているといえます。これだけ色に差があると、明らかに別物ですね。恐らく、初期エラーの類と思われますが。


OJ^^

Posted by: OJ | 2008.03.14 at 00:17

OJさん、こんばんは。

コメントありがとうございます!
こんな凄いコメント頂いたの初めてです。^^

「キリンレモンの濃淡」というテーマだけで、これだけの考察が出来るのですから、ペットボトルキャップも凄く奥が深いのと同時にOJさんの見識の高さに脱帽です。
これは、立派な論文ですね。

「特色」、「毛抜き合わせ」、「色相 (Hue)」、「彩度 (Saturation)」、「明度 (Brightness)」 。勉強になります。
「毛抜き合わせ」がいまいち理解出来ません。
また、OJさんのブログで勉強させて頂きます。

さっき、フーデックスから帰って来たところです。
これから記事を書こうと思っています。

Posted by: KUMA | 2008.03.14 at 21:44

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