
福ちゃんから頂いた世界初『金型リコンストラクションキャップコレクション』の額です。
額の大きさは、縦横42cmの正方形でキャップは2枚の厚みの違うアクリル板(手前の板は板は3mmで奥の板は5mm)で保持されています。総重量は2.1kg。留め具はステンレス製の六角穴付ボルトA-70を使用。吊り具は金属製のチェーン(ワイヤーの方がイイかな)を使用し1本吊りにしてあります。
キャップは縦に9個横に8個が規則正しく配置され全部で72個のコレクションになっており、銘板には「PC M/C いろはす NCC A49」と刻まれています。
ハイセンスで究極のキャップコレクションと言ってもよいでしょう。

写真は、正面から撮ると良いのですが、自然光で撮っているので光の入り具合とかありますし、何よりも自分が写り込んでしまうので、この角度になりました。
さて、このキャップコレクションですが、些かの解説が必要です。
まず、キャップはコカ社の「いろはす」ではありますが、表のデザインはすべてNCC社製の同じものです。では今回のコレクションのモチーフは何かと言いますと、実はキャップの裏側にあります。
キャップは射出成形金型で成形しますが、金型には番号があってその番号は1~72まであるので、キャップ裏側は72種類あるということです。
銘板の「PC M/C NR いろはす NCC A49」ですが、
「PC M/C NR」は、「Plastic Cap Mold/Cavity Number Reconstruction(プラスチックキャップ キャビティ金型 番号再構築)」
※Reconstructionの訳は製造方法が不明なので正確ではありませんが、場合によっては組み換えなどと訳しても良いのかもしれないと推測しています。Reconstructionを行う理由も明確ではありませんが、研磨などのメンテナンス上の理由あるいはトレーサビリティの必要性などとも考えられます。
なお、、Reconstructionは、「いろはす」以外の商品にも存在し、またCSI社にも存在することが確認されています。
NCCは日本クロージャー社
A49はNCC社の「いろはす」の金型の番号で、ほかにはA52やA40などがあり、この金型番号それぞれに枝番の01から72まであります。
72個のキャップの中に1個だけ「コカ・コーラ ライフ」が混じっていますが、これは枝番「18番」がどうしても集まらず72種類がコンプリートしていないことを意味しています。福ちゃんのセンスでこのキャップが嵌め込まれて色合い的にちょうど良いオブジェになっています。
ということで、本来はキャップの裏側のコレクションということになるので、裏向きに飾るのが良いかと思いますが、一応銘板が表側に付いているので、表向きにして飾ってあります。
表と裏を左右半分ずつにするとか裏表交互のチェック模様にするとかすると変化が出て「オヤっ」とさらに目を引くオブジェになったりするかもしれませんね。
このリコンストラクションキャップコレクションは、OJ氏ご指南の下kinakoさんにも収集を助けて頂いて福ちゃんのオブジェ製作により完成したとのことです。72種類ものリコンストラクションキャップを集めるのは、大海で遭難している一艘の小舟を見つけるようなもので、それはそれは膨大な時間と熱意を要する大変な作業であったことは容易に想像できます。
福ちゃんには、まっこと貴重なコレクションを頂きまして、ありがとうございました。
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